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花粉症

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2013年10月18日

花粉症とは

花粉症とは植物の花粉によって起こるアレルギー疾患の一種です。目や鼻などの粘膜に花粉が接触することによって引き起こされます。人体の機能として、異物が体内に混入した時にはそれに対する防衛反応を持っています。それが免疫力と呼ばれるものです。免疫力がなければ、すぐに風邪を引いてしまうことになります。生命の危険さえあるでしょう。しかし、この免疫力が過剰に反応してしまうこともあります。これがアレルギーと呼ばれる症状です。通常の人ならば何でもないものでも、アレルギー体質の人にとっては大変なことになります。花粉症も花粉に対するアレルギー反応です。花粉症になるかどうかは、その人の体質に関係していると言われていますが、明確なことはわかっていません。現代人に花粉症が多いと言うことも理由がわからないのです。ただ言えることは、花粉症にならない人も多くいるのです。その違いを研究することによって、花粉症を解消するヒントが見つかるかもしれませんね。花粉症の方の場合、鼻や喉、目などの粘膜がある部分から花粉を体に取り込んでしまいます。そうすると、免疫機能が入ってきた花粉にアレルギー反応を起こし、それと戦うための抗体を作り出します。その後も、抗体は戦闘準備のため、どんどん作り出されていきます。いつかやってくる「敵」である花粉を撃退するためです。そして、再び、花粉が入ってくると、「異物が侵入してきた!」と抗体が反応して、ヒスタミン物質などを放出するのです。ヒスタミンは、神経を刺激しますし、粘膜の血管も刺激しますので、それによって、鼻水が出て、くしゃみが出ます。目がかゆくなったり、赤くなったりするのもヒスタミンに刺激されたからです。
コップに水を入れて花粉症の症状が表現されています。コップが身体の中の抗体の水準と考え、水を抗体と考えます。水がコップから溢れた事を抗体が水準値を超えたと考え、花粉症の症状が出ることに譬えます。花粉症になる人と花粉症にならない人の差と言うのは、このコップの大きさで例えられると思いますが、更に追及してみると水の出方、つまり1度の花粉で身体の中に出来る抗体の量にも違いが有ると言うのです。元々アレルギー体質の場合、花粉と言う抗原が身体の中に入ってくると、IgE抗原を大量に作っていきます。大量に作ってしまいますので直ぐに身体が抗体に対する許容量を超えてしまい、身体を守らなくてはならくなる為に鼻水やくしゃみと言った症状でブロックするのです。しかし体質がアレルギー体質ではない人の場合、花粉と言う抗原が身体の中に入ってきたとしても、過剰にIgE抗体を作ったりせずに少量の抗体を作るだけに留まります。ですから身体に抗体が溜まらないのです。抗体が溜まらなければ許容量を超す事も有りませんので花粉症の症状が出ないと言う事になります。この様に体質的にアレルギー体質で有るか無いかと言う所が花粉症になるかならないかの差になってきます。ではこのアレルギー体質ですが、両親がアレルギー体質である場合はその遺伝子を受け継いでいる場合が多いですので、他の人よりは花粉症になる可能性が高くなります。とは言ってもアレルギー体質の両親がいなかったら花粉症にはらないのかと言うとそんな事は有りません。生活環境や食事等によって花粉症になる事も有ります。生活環境や食事は逆を返すと花粉症治療にも役立ちますので是非覚えておくと良いでしょう。花粉症になってしまうと治療でも完治する事が少ないのが花粉症です。花粉症になる人とならない人の違いをよく覚えておきましょう。

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